ワークショップは、様々なゲームや共同作業を体験することによって、人生を目標を持って生きるための気づきの場です。 自分で感じ、考え、行動してみることでしか、本当の学びにはつながらないからです。
ワークショップは目的、参加者、グループの状態、時間によって柔軟にデザインされます。いくつかのゲームをした後では、必ず振り返りをして、参加者が感じたこと、発見したことを話しあい、時にはゲームの目的をシェアします。自然に相手を受け入れられるような状態になったら、その後インプロヴィゼーションや台本を使った共同作業に入ります。
イギリスや、アメリカでは、トレーニングを受けた俳優が、公共機関、学校、有名大学、地方コミュニティや企業などに派遣されて演劇手法を使った様々なワークショップをやっています。俳優のトレーニングでは、自分を知ってコントロールし、相手との違いを認めて共同作業ができるようになることを課題にしているからで、これは社会人としても必要な能力だからです。
なぜ演劇なのか?
「演劇」は人間について、人生について、生きることについて問いかける芸術です。
俳優学校では、人間への深い理解を要求されます。俳優の仕事は、自分に向き合い、自分を俯瞰して情動をコントロールし、その上で相手に向き合い、働きかけ、共同活動をすることだと言っても過言ではありません。
これは様々な職業で求められることでもあります。
欧米では・・・
実際、欧米では学校や様々なコミュニティで、演劇手法を使ったワークショップが行われています。イギリスやアメリカの劇場には社会活動のための専門部署があり、トレーニングを受けた多くの俳優が教育者として、公共の機関から学校や地方コミュニティへ、また企業や病院などにも派遣されて、演劇手法を用いたワークショップを行っています。スタンフォード大学などの一流大学や、ピクサー、グーグル、ネットフリックスなどの最先端企業でも、演劇手法を使うワークショップが行われているのです。
演劇ワークショップの対象は、幼児から大学生、企業では新社員からリーダー候補、医者、看護師、弁護士、ヘルパー、フリーター、失業者、高齢者、受刑者、知的障害者など様々で、目的に合わせた形にカスタマイズされて行われており、その結果として多くの前向きな変化が見られています。
日頃から身についた考え方を見直し、子供の頃に感じていたような驚きに満ちた世界を取り戻して、前向きに生きていく力を得るために、会社やグループなどに向けた「演劇手法を使ったシアターワークショップ」です。